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[vsnet-j 95] PIXY System 2 released.
- Date: Thu, 17 Aug 2000 20:21:23 -0500
- To: vsnet-j@kusastro.kyoto-u.ac.jp
- From: Seiichi Yoshida <comet@aerith.net>
- Subject: [vsnet-j 95] PIXY System 2 released.
- Sender: owner-vsnet-j@kusastro.kyoto-u.ac.jp
吉田誠一です。
本日、PIXY System 2 の最新版をリリースしました。MISAOプロジェクトのホー
ムページからダウンロードできます。是非お試し下さい。
今回の主なバージョンアップ項目は、以下の通りです。
・USNO-A1.0/2.0のサポート
・複数の仮想デスクトップの並列処理
ようやく、USNO-A1.0/2.0のサポートを致しました。CD-ROMをお持ちの方は、
お試し頂ければと思います。
WWWでも、指定した領域のUSNO-A1.0/2.0のデータを取得できるサービスがあり
ます。
http://vizier.u-strasbg.fr/cgi-bin/VizieR
VizieR Service
ここで、カタログ名に「USNO-A1.0」または「USNO-A2.0」と入れて、その後の
検索画面で赤経赤緯、範囲を指定して、得られた結果をブラウザで(注意:
HTMLのまま保存ではなく)テキストファイルに保存したファイルを、PIXY 2で
は読み込めるようになっています。
勿論、画像の検査だけでなく、「View Star Chart」メニューで、得られた結
果を星図にして見ることもできます。
GSCでは検査に失敗してしまう、という報告のあった、井狩さんの「lla001」
の画像ですが、USNOを使うと、正しく検査できました。上記のVizieR Service
のページから得たデータを使っても検査できますので、よろしければお試し下
さい。
具体的には、VizieRのページで、中心座標を「18 09 38.89 -06 17 09.3」で、
範囲はボックス指定で0.6度と指定し、最大の9999個のデータを得るように設
定しました。
PIXY 2では、画像を開いた後、画像の上端で値がおかしくなっているピクセル
があるので、「Image」メニューで「Fill Illegal Rows and Columns」を実行
します。そして、ST-6画像なので、「Rescale ST-4/6 Image」も実行します。
その後、Detect Starsをして、Matchingでは、上記の座標を指定し、画角を
「0.32x0.2度」で検査しました。各ステップは、ほとんど一瞬で終わるので、
すぐ結果が出ると思います。
結果を見ると、USNOに載っていない星として、4個目立つものが、赤いマーク
で図に出ていました。そのうち、もっとも明るいものが、井狩さんがターゲッ
トとした「lla001」という天体です。測定位置は、
井狩さんの精測位置:18 09 38.89 -06 17 09.3 14.6等
PIXYの測定位置 :18 09 38.88 -06 17 09.3 14.28等
と、完全に一致しました。残りの3つについては、調べていません。
念のため、VizieR Service から取得したデータファイルを、以下に置いてお
きます。
http://vsnet.aerith.net/tmp/usno.dat
また、操作性がちょっと重かったので、軽くしました。1つデスクトップを開
いて、星像検出やマッチングのような、時間のかかる処理を実行していても、
ほとんどそれを感じずに、もう1つデスクトップを開いて別の処理を同時に走
らせたり、星図を表示したりできます。ついでに、処理中に、途中結果がリア
ルタイムで Log Window に表示されるようになっています。
また、[misao-j :270] で、大倉さんの画像で、マッチングスコアが0.2以下な
のに、実際にはマッチングに成功していた、というケースが、2枚あったこと
がありました。そこで、スコアが小さく、マッチングが失敗したと思われる場
合も、ユーザが判断して成功していれば、次のステップに進めるようにしまし
た。
実は、井狩さんの画像も、GSCを使って、マッチングに成功していました。た
だ、GSCの星が少なく、スコアが小さかったため、失敗、と表示されていただ
けでした。
しかし、今回、またマッチングパラメータをいじって、より高速にマッチング
が終わるようにしました。その結果、今回のバージョンでは、井狩さんの画像
は、GSCではマッチングに本当に失敗するようになりました。
P.S.
VizieR Serviceでは、極限等級の設定ができないので、広い範囲で明るい星だ
け取って来る、ということができないようです。上限が9999個のデータなので、
0.5度以下といった、狭い範囲のデータがせいぜいです。そのため、このサー
ビスを使ってPIXYで検査できるのも、やはり画角が狭い画像に限られます。
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吉田 誠一 / Seiichi Yoshida
comet@aerith.net
http://vsnet.aerith.net/index-j.html
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