加藤様、 色々と調べて頂いてありがとうございます。 私が書いたのは http://heasarc.gsfc.nasa.gov/cgi-bin/W3Browse/w3browse.pl のROSATのカタログで調べてBright Source Catalogから 1RXS J160018.3-223707 raj, decj = 16 00 18.30 -22 37 07.5 が出てきた、という話でした。ただ、X線の位置のずれが 0.432'と出たので、ROSATにしては少し大きいかという気はしました。 しかし、全天サーベイで、観測時間がわずか372秒なので、 0.05863 count/s といってもフォトンが22個なので、 それくらいずれているのかも知れません。 他に、上のWWWでは同じ元データに基づいていると思いますが、 ROSAT All-Sky Survey: OB Stars というカタログがあって、 これにDelta Scoが含まれています。 それによると raj, decj = 16 00 19.98, -22 37 18.5 で位置のずれが0.007'と出ました。 また、ADSで論文を探してみると、 Berghofer, et al. 1996, A&AS, 118, 481-494 "The ROSAT all-sky survey catalogue of optically bright OB-type stars" というのがありました。 この論文はきちんと読んでいないのですが、表2(488ページ)下のほうに Delta Scoが出ています。多くのOB星ではX線光度が Bolometric luminosity の10^-6 または 10^-6.5程度と言われていますが、 この表ではlog (Lx/Lbol)=-7.98となっていて、通常期待される X線光度より1-2桁暗いですね。 今は明るくなっているのかも知れませんが、、、 鳥居 > Re: [vsnet-j 63] on delta Sco outburst > > > > そこで、Delta ScoもX線で明るいのでは、と思ったのですが、 > > > 対応する天体はカタログにはないようです。 > > > ROSATの全天サーベイで0.4分離れたところに点源があるのですが、 > > > 少し位置が離れすぎているようです。 > > > > この付近はScorpius > associationにも近いためか、比較的X線点源が多くあるよ > > うです。delta Sco の近くにある(おそらくこの天体が指されたもの?) > > ものは、K型の矮星(フレアスターのよう)に同定されます。 > > > > 160126.0 -224046 (2000.0) 1RXS_J160126.1-224047 0.080 1.00 0.00 > > 160125.6 -224041 (2000.0) MS1558.4-2232 24.61ct/ks V=11.42 STAR > > 160123.9 -223959 (2000.0) K3(V)E(Buscombe) > > > > また同じぐらいの距離にある Einstein の点源もM型矮星に同定されます。 > > > > 155959.6 -222058 (2000.0) MS1557.0-2212 17.39ct/ks V=13.22 STAR > > 155959.9 -222036 (2000.0) NSV20467 ? 13.25 (0.17) V M1V > > > > ということで、少なくとも ROSAT で受かるほどのX線は出ていなかったもの と > > 思います。 > > と書きましたが「うそ」でした。星のプロットが大きすぎてROSATのプロットが > 隠れていました (^^; > > 160018.3 -223706 (2000.0) 1RXS_J160018.3-223707 0.059 0.54 -0.46 > > gamma Casの1/40ぐらいの強度です。 > > tkato >