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[vsnet-j 38] Re: Gakkai: VSNET
- Date: Thu, 13 Jul 2000 18:14:11 +0900 (JST)
- To: vsnet-j
- From: Taichi Kato <tkato>
- Subject: [vsnet-j 38] Re: Gakkai: VSNET
- Sender: owner-vsnet-j@kusastro.kyoto-u.ac.jp
Re: [vsnet-j 36] Re: Gakkai: VSNET
> あれから10年か。といっても僕は観測者ネットワークを知ったのは
> 1993Jからだけど、なんか年月が経つのが早いですね。
電話連絡網はもうちょっと前からあったけど、ネットワークを用いた連絡はちょ
うど10年ぐらいになります(某MEI/NEKOさんなんかはもっと早くから使われてい
たと思いますが)。
ちょうど10年前だと、ちょうど教室にネットワークがつながって、個人のアドレ
スを持てるようになったころです。といっても観測者でつなげられる人はまだほ
とんどなく、Schmeerなんかからは電話やFAXで情報を受けていました。
#で、大宇陀にいるときSchmeerからよく電話がかかってきたのであります ;-)
#増光を確認できたら電話してくれと言われるのですが、こちらから国際電話なん
#て高額で掛けられたもんじゃありません (^^; と、そのままにしておくと何時間
#か後に必ずかかってくるので、こちらは電話代を使わずに済んだという (^^;
1990年というと、V3890 Sgrの再増光の発見で大騒ぎだった年でした。観測を終
えてから京都に戻って、しかもプログラムを書きながら画像をみて、おや位置が
違っている、と気付いて大学に出かけ、パロマーチャートと比較して過去の同定
の誤りに気付いたのは観測後数日経っていたのに、そこからIAUCの原稿を書き始
めたという、今からは考えられないほどのんびりした時代でした。
SN 1993J あたりから状況がだいぶ変わってきましたね。観測所にいてもお構い
なしに情報が入るので、その場で処理して返送しなおさないといけないので、
(モデムも遅かったので)すごい電話代がかかりました (;_;)。NTTとNIFTYを
おもいきり儲けさせていたかも。
#山岡さんとこはFAX代すごかったと思う (^^;
> 今みたいにJavaやcgiを使っている状況じゃなく手動で毎日アップデートしたこと
> が懐かしく思い出されますね。
やっぱり、あのような時代があったからこそ今日のような自由な情報流通が実現
されているのだと思います。Y. Takenaka の名前は当時の Nature にも載ってい
るし。観測データを即座に集計して研究者が自由に使える形で公開し、また観測
者にフィードバックするという仕事は、変光星観測の歴史の中でもやはり先駆的
なものではなかったか、と思っています。
tkato
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