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UW Per



UW Per          UG: N:         13.5-18p

 1912年1月12日極大で、d'Esterreにより発見される。
3回の増光が知られているが近年は増光がない。極小は同定されており、3重星
である。最も明るい星は測光の結果UGとは考えられず、伴星のいずれかが増光
したと思われる。しかしAAVSOチャートにあるように"very red"ではない。

一応増光のモニターはしておくべきであろう。

 AN308による過去の増光記録は以下の通り。
    JD         observer
  2419411     d'Esterre
    22989     Hartwig and Zinner
    32209     Himpel

 観測された極大光度は13.5から14.5の間であった。d'Esterre によれば減光はか
なり速かった。彼はこの星を新星と考え、ZinnerはUGと考えこれがGCVSに採
用されている。Himpelは星雲型であると考えていたようである。Beyer とRichter 
はSonneberg の過去のプレートを調べ(1938−1983)新たなる増光は見いだせなかっ
たと言っている。Duerbeckによればパロマー星図上は3重星であるが、Richter は
その内2星の測光を行った。結果は以下の通り。

                  B mag   U-B     B-V
    E component   17.65   0.70    0.14
    W component   18.5:   ?       0.3:

両星の間隔は4"で、W-component は暗すぎてU光度は測定できなかった。しかし
B−Vの値からみる限り伴星の方が晩期のようである。少なくとも主星については
紫外過剰が認められないことから激変星ではありそうにない。というのがRichter 
の結論である。たとえこのような結果がでても怨念を持って観測するのもまたよい
ものである。