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V1016 Ori



V1016 Ori

「変光星」1990.03
・V1016 Ori (Bossi et al., AsAp 222,117)
 光度曲線・視線速度曲線の解析の結果、B3型主星の直径は予想されるよりも小さ
いことが明かとなった。主星直径=3.9太陽直径、伴星直径=5.7太陽直径、V等級の
光度比L2/L1=0.168であった。副極小は主極小の5.9時間後に起こるが、深さは0.056
等である。伴星が通常の赤色巨星とすると、軌道がかなり大きな離心率を持つ楕円
のため近星点で接近し過ぎてしまう。そのような軌道はいずれ円になるはずである
が現実はそうではない。一番ありそうなのは、伴星は現在T Tauの段階にあるとい
うもので、主星もまだ主系列に達していないという説明である。その場合この連星
の年齢は2x10^5年となる。V1016 Oriはこの領域で最も強い電波源で、非熱的なス
ペクトルを示している。これは活発なT Tau型を含む連星という考えを支持する。