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V1363 Cyg



 V1363 Cyg    UGZ:           13.0-(17.6p

一応UGZに分類されているが、数百日のオーダーの変光なので、他の型かも知
れない。確かにstandstillともとれる一定光度の時期があるようだ。

920615
 V1363 Cyg: これは正体不明の星でした。GCVSではUGZ型に分類されてい
るのですが、光度曲線を見ると通常のUGZ型よりもずっと長い周期で爆発をくり
かえし、矮新星とは少し違うようです。しかしスペクトルは確かに激変星であり、
どちらかと言えばKR Aurのような"nova-like variable"の一種ではないかという意
見が述べられています。しかしKR AurやTT Ariに比べると極大に留まる傾向が少な
いので、違うタイプかも知れません。極大13等なので今後も観測が期待される天体
です。

V1363 Cyg (=VV279)
 Ric. Astr. Vol.8 No.10に発表された。UGZ:に分類されているが変光は以下
のように極めて特異であり、さらに観測が必要である。なおこの星もグラフしか発
表されていないためそれから読み取ったもので、かなりの誤差を含んでいると思わ
れる。
  2432400 ごろは<17.5であった
    32600 ごろ13−14等で40日ほど観測された
     その後、16−<17.5 を変光
    32950 付近より増光開始
    33000-33200 は14−15等
     その後ゆっくり減光して 33600に17等となった
    33980 ごろより増光し、 34000ごろ13.5等の極大に達した
    34100 付近では15−16等
    34150 ごろ13.5等になり、 34200ごろには14−14.5等に減光、さらに
    34220 には16等まで減光した
    34230 ごろ14等に復光、以後極めてゆっくり減光して 35000に18等
 パロマー星図では明らかに青い天体である。変光のタイムスケールからいって
UGZというよりは活動的なNL(MV LyrやKR Aurのような)を連想するのだがど
うだろうか。とにかく13等クラスと明るい天体であり、観測も容易と思われる(少
し導入しずらい所にあるのが欠点だが)。今後のスペクトル観測等が期待される。